縄文と現代のメディア

*当ページは、縄文ファイル228号掲載WEBライターによるメタ考古学の
連動ページです。

第4回

現在、インターネットは、商業的に利用されるツールとしてのイメージが強いが、その源流においては、(縄文ファンが好きであろう)カウンターカルチャーと密な関係にある。

その発生においては、軍事、学術的な分野での利用であったが、それをツールとして広く展開していったのは、オルタナティブアートの展開のために自分のメディアをもちたかったヒッピーの文化である。シリコンバレーがヒッピー文化から影響を受けているというのは、よく知られている。アップルの創業者スティーブンジョブがすべての人がコンピューターを持つことが社会を変えると信じ、パーソナルコンピューターを開発したというのは有名な話だ。

縄文好きが昂じて、コミュニティをつくり、活動する時、(年齢層などにもよるが)そのニッチなフィールドゆえにネット利用による展開は、自然な流れだ。会報誌の発行も組織の編成もなしでいきなりインターネット経由でイベントを告知し、仲間を募るパターンを見る時、特にそう感じる。テクノロジーは単なる技術を超え、ライフスタイルにいたるまで、大きな変化を与えるものだということを考えると、縄文時代から現代までテクノロジーによるメディアの影響力というものを考えざるを得ない。

縄文時代の土器の発明は、食料の事情を変えた。しかしそれ以上にしつこく土器に施された縄文中期以降の文様について考える時、土器はなんらかのコミュニケーションのためのツールだったのかもしれないと思えてくる。縄文人も現代人もコミュニティの交流は、テクノロジーによるメディアとともにあるのではないだろうか。交流したいという精神は縄文も現代も同じで、そこにコミュニティのアイデンティティーにかかわる文様をメディアにのせるという行為は同じかもしれない。

アイデンティティーを示すように思われる文様の土器をもつ縄文時代と様々なプラットフォームのアイコンがパソコンモニターに映し出される現代。「縄文」と「メディア」について考える時、「交流」というキーワードが私の中でいつもセットになっている。

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