多種多様な縄文関連書籍

*当ページは、縄文ファイル230号掲載のWEBライターによるメタ考古学の
連動ページです。

最終回今もなぜ縄文?

縄文関連の活動においてインターネットでの情報発信の多様な利用については、以前書いたが、広い層へ向けての紙媒体での出版も活況だ。「縄文ファイル230号」で触れたように縄文専門のフリーペーパーや詩と批評の「ユリイカ」で特集が組まれるほどであることに加え、漫画やイラストをふんだんに使用したポップな語り口の書籍の登場などは、今までにない新しい傾向だ。

DNA分析の進歩で日本人のルーツにまつわる関心も高まっている。縄文人の遺伝子により近いアイヌの研究なども注目されている。世界へ拡散していったホモ・サピエンスがどのように生き残っていったのかの疑問に答える「ホモ・サピエンス全史」なども話題になった。

圧痕法や軟X線などのテクノロジーによって、縄文人が栽培していたという事実もはっきりわかってきた。三内丸山発見当時には、仮説があってもはっきりしていないかったことが次々とわかってきている。環境学から芸術学、植物学、生物学、遺伝学、言語学など広範囲にわたる分野から続々と出版され、活況がつづきそうだ。

また東京の地層から縄文の記憶を掘り起こした中沢新一氏の「アースダイバー」の反響は大きく、「大阪アースダイバー」につづき、現在も週刊誌に「神社編」が連載されている。直接、考古学ではないが、思想的な面からのアプローチで縄文ファンのすそ野を広げたのではないかと思う。

テクノロジーの進み方はたいへん目覚ましく、科学的に様々なことが解明されていき、目が離せない。同時にそのテクノロジーをもってしてもなかなか解明できない人類がもともと持ち合わせているダイレクトに真実をつかむ鋭い直観をもち、叡智にあふれていた縄文人の姿が浮き彫りにされていくような気がしてならない。

縄文ファイル230号に書いたように「時代が進んでいくということは、いったいどういったことなのだろうか」というテーマは深く、まだまだ縄文への興味は尽きない。

縄文書籍写真

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